1981年の建築基準法の改正時に耐震基準が大幅に見直されました。
そこで業界的にはその改正前の建物を「旧耐震基準の建物」とその改正後の建物を「新耐震基準の建物」と大きく分けているのが現実です。
当然、新耐震の建物の方がより地震に強い建物(旧耐震の建物でも稀に耐震性の優れた建物もあるようですが耐震診断しないと何とも言えません)と言えるので実際、旧耐震のビルの方が価額もテナント賃料も安い傾向にあります。
また、注意しておきたいのは建築基準法の改正の施行日が1981年6月1日というところです。これは1981年6月1日以降に「完成」された建物が新耐震の建物ではなく、1981年6月1日以降に「建築確認申請が受理」され工事が着工された建物が新耐震の建物ということになります。
そこで、例えば、1981年12月に完成されたビルを新耐震のビルだと思って購入しようとしたら、1981年5月に建築確認した旧耐震のビルだったということはよくある(当時は駆け込み申請も少なからずあったようですから・・・)ので注意が必要です。