経営指標も大切だけど・・・

中小企業の社長様(特に経営数値に強い社長様)の中には銀行借り入れを極端に少なくして健全経営を目指す社長様がいます。もちろん、これは経営者として素晴らしい経営理念だと思います。しかし、これも度が過ぎると企業にとっての潤滑油である現金が不足しビジネスの停滞をもたらす可能性も否定できません。

この金銭感覚は自社ビル取得の時にも言えると思います。確かに自社ビルを取得した当初は多額の借り入れを必要とし企業の自己資本比率やROA(総資産利益率)の低下を招きます。

しかし、これを一時的なものと捉え中長期的なメリットに視点を移すべきではないでしょうか?

例えば、支払家賃の削減、減価償却による節税などを使ったキャッシュフローの改善などは数年後には目を見張る効果を期待することが可能です。そして、何よりも社会的信用増大に伴う優秀な人材の確保や優良顧客の獲得などの恩恵が「計り知れない」ほどあると思いませんか?